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2017-06

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テレキャスターシンラインのボディ割れ(バズマザーズ 山田氏編) - 2016.02.09 Tue

一月下旬のこの時期としてはとても暖かい午後、久しぶりにpalitextdestroyの河本君から電話が、

河:「テレキャスターシンラインのボディが割れたらしいんですよ」

私:「ほう」

河:「バズマザースってバンドのギターなんですけどね」

私:「ほうほう」

河:「ライブで割れちゃったらしんですよ」

私:「ほうほうほう。で、、、、分割されてちゃってるの?」

河:「yes!」







ということで、久々に来ましたボディ割れの修理のお話です。
今回は写真多め、説明文も多め、少々マニアックな内容ですが最後までお付き合いください。
DSC00628.jpg


オーナーはバズマザーズの山田氏。

バズマザーズとはこんなバンド↓



ライブ中に起きた惨劇ということです。
以前から割れは起きていて、自分たちで木工用ボンドを割れているところにずぶ塗りして継続使用してたそうですが、
きちんとした手法で補修しないと強度的には全く意味を成さないので皆さんもお気をつけください。

割れたらいじらずに、破片を全て拾って、なるべく早くLovelessにご相談ください。
そうすれば、上手く直る確率が上がりますよ!


さてどうやって直すか、、、、、
見た目を元通りにというのは必要なく、強度があってライブの演奏に耐えうる仕様を希望との事。

シンラインはボディが中空です。
ボディバックを掘って空洞部分を作り、トップに5mmくらいの木材を接着してあります、ようは箱のような感じですね。

なので、分割されたボディを接着するにしても接着面積が狭く補強は絶対必要、しかしLovelessでいつもやる金属プレート埋め込み補強は上述のボディ構造のため難しい。。。。。

埋め込めないので、プレートむき出し補強しか手が無いのですが、ボディのトップ、バックともに中空ボディ故材厚が薄い。
ネジ止めした時にねじ込み寸が少なく、強度が出ない、、、、、
ボディに数箇所ある材厚が厚い部分にしかプレート補強はできそうにありません。

しかしそれで激しいステージを耐えることができるのだろうか?




色々考えて、バラバラになっている各パーツごとに中から木材で補強し、合体した後、金属プレート、プラスチックプレートで外側から補強、fホールを使ってボディ内部の接合部分に木材で補強というトリプル補強でいくことにしました。

そして外観のコンセプトはMAD MAXのインターセプター!
mad_side.jpg
ボンネットからスーパーチャージャーでちゃってるよ~的な格好良さ。


さて始めます。
バックリ割れているので、まずは接着します。
DSC00631.jpg

DSC00632.jpg


そして中からメイプル材で補強しておきます。
DSC00633.jpg


次は破片のほうを接着し、補強します。
DSC00634.jpg

DSC00636.jpg


で、最後のワンピースもあらかじめ接着します。
DSC00638.jpg


ここまでで、分割された各パーツごとの補修と補強が完了しました。
次はいよいよ合体、補強へと入ってゆきます!




その前に、接着剤が乾燥する間に一目見たときから、その豪快な錆び方が気になっていたブリッジの駒を分解掃除します。
DSC00651.jpg

何とか錆でネジが折れないように気を使いながらバラしました。
そして、防錆油に漬け込みしばし待ちます。

DSC00652.jpg

う~ん、厳しいです。
バネはネジに固着し折れてしまうものもあるし、錆が取れると同時に朽ち果ててしまったネジもあるしで、再利用を諦めました。
どうにかこうにか駒を入手しこちらの懸案事項はクリアです。



さて、いよいよ合体です。
接着前に何度も仮組をして密着具合を確認します。
クランプ締め用の冶具をアルダーの端材で製作します。
DSC00640.jpg

DSC00641.jpg
なんだかえらいことになっているように見えますね。
そりゃ、体が3分割してしまったのを元通りに直すのです、「えらいことになってるな~」感も少しは出ないとね。

ただ、作業している私にはそんな感覚は微塵も無く、頭に描いている絵柄通りに進んでいる事を認識しながら進めているだけなんですけどね。
あたふた人に任せるのはイヤですしね。





そして接着完了後、まずはトップ面にネジ寸が取れるところに金属プレートの補強を入れます。
私が気に入っている「STRONG NO.58」です。
DSC00643.jpg


おしり側にはプラスチックプレートを曲げて2連発!
DSC00659.jpg


ボディバックは、万一体がすれると怪我をするかもしれないので、プレスチックプレートで補強。
DSC00658.jpg



少し不恰好ですがFホールから手を入れて、接合部を橋渡しするようにメイプル材でさらに補強しました。
DSC00656.jpg

DSC00657.jpg



スタッフのウチダさんに納品して完了!
音源やら30%くらいモテるというリストバンドやらありがとうございました。
バズマザーズは2016年3月2日に 『せっかちな人の為の簡易的な肯定/ナイトクライヌードルベンダー』を発売します!
DSC00660.jpg


あとはライブで実際使用してみてどうかというところです。
何かあればご連絡ください、全力で取り組みます!
お待たせいたしました。


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ジャズマスターのボディー割れ2 - 2014.06.03 Tue

facebookにLovelessのページを作ってから、そちらの方が手軽で早いので、カスタム、修理、オーダー製作の話はそちらにポンポン書いてしまっており、ブログの方はなかなかかけなくなってしまっています。

面白いリペアやカスタムの話がありますので是非是非ご覧ください!
こちら→https://www.facebook.com/lovelessguitar


ジャズマスターの修理の続きです。


ザグったら金属のプレートで補強します。
P1020029.jpg

P1020036.jpg



こんな感じで仕上がります。
P1020038.jpg





今回は見た目は気にしないと言うことだったのでこんな感じの仕上がりです。

蓋をして、パテで隙間を埋めて下地の塗装からやり直すとかなり綺麗には仕上がりますが、経年変化で塗装が引けて蓋のあとはいずれ見えてきます。


この後、配線をやり直して、ジャガーのコンパネ取り付けにかかります。

before
P1020031.jpg




after
P1020033.jpg



ピックガードを切り取り、ボディー側も当たるところを削って取り付けます。
P1020040.jpg


完成です!

梱包して神奈川県のオーナーの元へ送りました。



HP更新しました!


TOPの写真は岐阜の神社で撮影しました。
今回も撮影は前田氏にお願いしました、和洋折衷でいい雰囲気が出ていると思います。


さらに!

Answer5のデモ演奏UP!
今回も舟橋氏、松原氏におねがいしました。

NOVELS楠本氏による楠本モデルのデモ演奏UP!
本人に本人モデルを弾いてもらいました。
いい音させています!



もういっちょう!

現在発売中の下記音楽雑誌の専門学校紹介ページ、
ESPギタークラフトアカデミーのところに私の話が掲載されています。
現在楽器業界で働いている卒業生の話的なコーナーです。

ギター製作に興味がある人、進路に迷っている人、そんな人がこの先の進み方を決める時に少しでも参考になればと思います。

そこそこまじめに話しました。

本屋で見かけたら立ち読みでもしてみてくださいな・・

ギター・マガジン 6月号 5月13日発売
リズム&ドラム・マガジン 6月号 5月13日発売
ベース・マガジン 6月号 5月19日発売
サックス&ブラス・マガジン Vol.31 5月28日発売
キーボード・マガジン 7月号 6月10日発売

たくさんの雑誌に掲載されますが内容は同じです。



今日はここまで。

ジャズマスターのボディー割れ - 2014.05.20 Tue

facebookにLovelessのページを作ってから、そちらの方が手軽で早いので、カスタム、修理、オーダー製作の話はそちらにポンポン書いてしまっており、ブログの方はなかなかかけなくなってしまっています。

面白いリペアやカスタムの話がありますので是非是非ご覧ください!
こちら→https://www.facebook.com/lovelessguitar



今回はボディー割れの補強について実例を挙げながら、どういう補強をしたかを書こうと思います。

修理したのはジャズマスターです。
過去にはムスタング、サンダーバード、SGなどのボディー割れを補強しました。


神奈川県のお客さんで、過去のリペア例と私がパンクが好きなことが決め手となり、リペアを依頼していただきました。


このジャズマスターは、割れたときご自分で接着剤を塗りこんで一応接合して、使い続けていたそうです。

中途半端に割れたボディーやネックを接着するのは中々難しく、ジグを製作してクランプで締め付けて接着する必要があります。
ここを上手くやらないと綺麗に仕上がりません。
外観だけでなく強度も不足する事態に陥るかもしれませんのでご注意ください。

P1020018.jpg

P1020019.jpg

P1020020.jpg

こんな感じで割れたのを接着してあります。
今回は外観は気にせず、強度を持たせる方向での修理と、
ジャガーの金属コントロールパネルの取り付け、
配線グレードアップ、
トータルメンテナンスを行います。


補強の方法は前回と同じく、金属のプレートを何個かビスで止めて、ボディーがバラバラになるのを防ぎます。
まず、どこに補強の金属プレートを埋め込むことができるかをじっくり考えます。
バックは目立つのはしょうがないので、元のザグリとの兼ね合いを考えて二箇所決めました。
トップ面はピックガードで隠れる場所に一箇所決めました。



P1020024.jpg

P1020025.jpg
こんな感じでザグリます。

P1020027.jpg

ザグッったあと、よく見ると割れたところは隙間だらけでした。
こういう割れの接着は難しいです。


今日はここまで。

palitextdestroyの河本君のギター修理の巻 - 2013.04.15 Mon

名古屋でpalitextdestroyという素敵なバンドのギターを担当している河本君のSGの修理の話です。


症状は、「ジャックを固定しているボディーが割れてしまい、しょうがないのでガムテープで固定してある」というもの。


ジャックを外して、ボディーを補強しなければなりません。


対応策は、

①トーンは使用しない
②見た目は気にしない
③補強重視で

ということなので、

トーンポットを一つ外して、その位置にジャックを移動。
残りのトーンポットはダミー。
壊れたジャック穴は裏から補強し、穴はそのまま残す。


という感じで、本人の了解を得て作業スタート!


P1010554.jpg
ガムテをはがして、パーツを外しました。


P1010555.jpg
裏から見ると木がえぐれています

P1010556.jpg
そこを埋め木して平面を出します。

P1010557.jpg
補強用の埋め木を製作して接着!

P1010558.jpg
トップ面から見るとこんな感じ。



P1010559.jpg
導電塗料でノイズ処理をします。

P1010560.jpg
そしてパーツを組み込みます。



P1010562.jpg
多少目立たないように着色します。
漫画「ベック」にでてくる「ルシール」みたいです。

ナットが割れていたので製作しなおしました。
P1010563.jpg

3弦&4弦のペグを固定するネジ穴が広がってしまい、
ヒップショットのDドロップチューナーの様になっていたので、
穴を埋め木して固定しなおしました。
P1010561.jpg




おっと!完成写真は撮影し忘れました…




パリテキのライブで確認してください!

私の友人が主催する3日間に渡る野外フェス「seapus」に出演します!



今回のデモ演奏は、フロント+リアのハーフトーン・クランチです。

ネック折れやボディー割れの修理が重なって持ち込まれる時期 - 2013.04.10 Wed

不思議なもので、ネック折れやボディー割れの修理が重なって持ち込まれる時期というのがあり、



今年は今がそうだ。





そして、Lovelessに持ち込まれるネック折れ&ボディー割れの修理依頼の多くが、一人の男と知り合ったことから始まっている。


ありがたい話しである。





その男、舟橋孝裕



彼については私がわざわざ語るまでもなく、ご存じの方が多いだろう。

一言で表現すれば、彼は「ベーシスト」である。



五年ほど前に、「やったぜ!!ノム杯」という野村君が主催しているライブイベントで知り合った(野村は現在"Seapus"という野外イベントの実行委員長をしている)。

もう五年も経つのか…




その舟橋君の紹介でLovelessを訪れるお客さんの案件は、その殆どがネック折れかボディー割れである。


それだけ彼の周りには、激しいステージをする演奏者が多いということだろう。



一つ例を上げると、

河本君→工藤君→etc…
 ↑
舟橋君⇒山本君⇒島本君⇒etc…
 ↓       
各務君→etc…


というように繋がってゆく。


そして、3世代目くらいになると舟橋君がこの知り合いの軸の先頭にいることを知らなかったりするので面白い。




この流れ以外にも、その世代その世代で枝分かれしており、その相関はなかなか複雑だ。




こんなのを
P1000426.jpg

↓こう直したり
P1000434.jpg




こんなのを
P1000671.jpg

P1000672.jpg


↓こうして、中に補強を入れて
P1000677.jpg

P1000678.jpg


↓こう直したり
P1000680.jpg



舟橋君の絡みでネック折れ&ボディー割れをそこそこの数直した。

でも、舟橋君本人は一度もネックを折っていないし、ボディーも割っていない。



舟橋伝説である。





今日のデモ演奏はリアピックアップのクランチサウンドです。

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プロフィール

Loveless

Author:Loveless
ギター製作家。
1969年岐阜県生まれ。
横浜国立大学大学院工学研究科卒業後、豊田通商㈱入社、貿易業務などを担当するも退社。
ギター製作学校に入学し卒業後、同校の講師を務め独立、
ギター&ベース製作・修理工房「LOVELESS」を立ち上げる。

音楽とバイクと猫をこよなく愛する。

↓工房のHPはこちら↓
http://www.lovelessguitar.com/

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工房住所:岐阜市日野東7-12-8

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